血液型の組み合わせでありえないのは何？解説します

2024年10月17日2024年10月20日

血液型は親から子供に遺伝するため、特定の血液型の組み合わせでは「生まれるはずのない血液型」が存在します。この記事では、血液型の組み合わせに関する「ありえないケース」について解説します。

ABO血液型の遺伝の仕組みや、血液型の組み合わせによって生まれるパターンをわかりやすく紹介しつつ、なぜ特定の血液型が生まれないのかを詳しく見ていきます。また、血液型の+と-の違いや、O型が多い理由についても掘り下げて解説します。

血液型組み合わせありえない理由を解説

血液型の組み合わせには、自然界で生まれない「ありえない組み合わせ」が存在します。この組み合わせが成立しない理由は、遺伝の法則にあります。遺伝子は親から受け継がれ、その中でABO血液型の組み合わせが決まるため、特定の組み合わせでは子供が特定の血液型にならないことがわかっています。

生まれるはずのない血液型とは？

生まれるはずのない血液型の組み合わせとは、例えば両親の血液型がA型とB型の場合にO型の子供が生まれることはありません。これは、遺伝子の法則により決まるものです。A型やB型の遺伝子を持つ親から、O型の子供が生まれることは遺伝的に不可能です。遺伝子の働きを理解することで、どのような組み合わせが「ありえない」のかが明確になります。

血液型の組み合わせ表で確認しよう

具体的に、どの組み合わせが可能で、どれがありえないのかを確認するために、血液型の組み合わせ表を参照することが効果的です。ABO式の遺伝子は、親から一つずつ受け継がれ、それによって子供の血液型が決まります。この表を使えば、どの組み合わせがありえないかを一目で確認することができます。

親の血液型	子供に生まれる可能性のある血液型
A × A	A型、O型
A × B	A型、B型、AB型、O型
A × O	A型、O型
B × B	B型、O型
B × O	B型、O型
O × O	O型

この表からわかるように、両親の血液型がAB型の場合、O型の子供が生まれることはありません。

血液型の組み合わせがわかりやすい説明

血液型の組み合わせは、遺伝の知識が少しあれば簡単に理解することができます。基本的に、親から受け継ぐ遺伝子は2つの組み合わせで構成されています。A型やB型、O型の遺伝子がどのように組み合わさって、子供の血液型が決定されるのかを図や表を活用することで、わかりやすく説明できます。

例えば、A型とB型の親の場合、子供がA型、B型、AB型、またはO型になる可能性がありますが、A型とO型の親の場合、子供はA型かO型しか生まれません。このように、親の血液型の組み合わせによって、生まれる可能性のある血液型が変わります。

血液型生まれない組み合わせの具体例

「ありえない血液型」の組み合わせとして有名なのが、AB型とO型の親からO型の子供が生まれるケースです。この組み合わせは遺伝子の理論上、不可能です。理由は、AB型の親はO型の遺伝子を持っていないため、O型の子供を持つことができません。

血液型組み合わせありえないパターンを知る

血液型の組み合わせについて、さらに深く理解するためには、「ありえない組み合わせ」を知るだけでなく、「ありうるパターン」をしっかりと把握しておくことが重要です。

以下で、血液型の組み合わせについて、+と-の違いやO型が多い理由についても掘り下げて解説します。

血液型の+と- どっちが多いのか？

血液型にはABO式の他に、Rh式という分類があり、これは血液型の+や-に関わるものです。一般的には、+の方が圧倒的に多いとされています。例えば、日本では約85%がRh+で、残りの15%がRh-とされています。世界的にも、+の血液型の割合が多いです。

O型が劣勢なのになぜ多い？

O型の血液型は、遺伝的に劣勢であるにもかかわらず、世界中で多くの人がこの血液型を持っています。これは、進化の過程でO型が他の血液型に比べて何らかの優位性を持っていたためと考えられています。具体的には、感染症への耐性や栄養吸収の効率が関係しているとする説があります。

血液型が生まれるパターンを詳しく解説

血液型がどのように決定されるかは、親から受け継ぐ遺伝子によって決まります。ABO血液型の遺伝子は、A、B、Oの3種類があり、それぞれが両親から1つずつ子供に受け継がれます。この組み合わせによって、A型、B型、AB型、O型のいずれかの血液型が決定します。

例えば、A型の親とB型の親が子供を持った場合、A型、B型、AB型、O型のいずれかになる可能性がありますが、O型の親同士からはO型の子供しか生まれません。このように、血液型が生まれるパターンを知ることで、どの組み合わせがありえるかがわかります。

血液型+と- どっちかわからない場合の確認方法

自身の血液型がRh+なのかRh-なのかを知りたい場合は、血液検査が必要です。Rh式血液型はABO血液型と違い、外見や体調からは判別できません。そのため、病院での血液検査や献血時に調べることが一般的です。特に妊娠時には、母親と胎児のRh型が一致しているかどうかが重要な問題になるため、血液検査は欠かせません。